2021年1月4日月曜日

『ありのまま かりのまま』


光よりも音から先に感じはじめる
暗闇で狭いけど、不安はなく安心する
何度か手足を動かしてみるものの
まだ上手く動かせないや

光を感じると自分の声が聞こえてきた
明るくて広いけど、安心よりも不安が多い
何度も何度も叫んでみるものの
まだ上手く伝えきれないや

ありのまま かりのまま
“自分”って誰かを知らぬまま
そのまんまの素直さを
次第に見つけはじめる時が今

生まれた時から何か欠けている
君と僕とで少し違うから、だから自然と横にいる
何度か向き合ってみるものの
やっぱりまだ目は見れないや

人と会うと欠けたところが分かってくる
右と左で少し違うから、どちらも無い物ねだりをしているよ
互いの違いに触れてみると
同じ想いのアツさに気がつくさ

ありのまま かりのまま
“愛”って心に触れぬまま
色も形も違う温もりでも
同じような優しさで満ちているよ

自由って何かを自問している
誰かを思い通りにしようとしていると、寂しさだけが溢れるよ
自分自身への不自由さと向き合うと
誰かの不自由さにも向き合える

不自由って何かを自問する
誰も思い通りに出来ないと分かったら、愛情だけが溢れるよ
自分自身と自由について語らえば
誰かの自由の声も聞こえてくる

ありのまま かりのまま
“豊かさ”って何かを見つめると
人と人、人と自然、人とモノ
この星の全ての存在との関係性が見えてくる

ありのまま かりのまま
“存在”って何かを問うたびに
人は再び生まれるよ
目指す明日を見つけるために
人は互いに想えるよ
笑顔の君に会うために
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『太陽と月の島物語』


其々の想い募らせて 渡ってきたよ嘉する島

波に心も身体も揺られて 見えてきた赤瓦
踏みしめたタイミングは違えども
身を宿したのは同じ場所

月日が経てば 歩み寄る
其々の色の生糸で 次第に絡みゆく
見えてたもの その違いを確かめる
見えてなかったもの その想いを噛みしめる

青空広がる島の空 雲の白さに心後ろめたい
人は自分の弱さにナルシストだから
“弱くていいよ”なんて歌うラブソングに
心浸り目を閉じて 静かに身を委ねる

度々の嵐訪れて 変わりゆく島の輪郭
草木も気持ちも風に吹かれて 咲き終わる島の花
見上げたタイミングは違えども
広がる同じ空の下

星空眩い島の夜 満ちる月夜に心満ち足りない
人は自分の弱さにナルシストだから
“そのままでいいよ”なんて撫でる掌に
心浸り目を閉じて 静かに身を委ねる

弱さを経てない強さは無いけれど
弱さを経てなお弱いままではいけないな
そろそろ自分でも気付いているでしょう?
君なら 今なら もう少し強くなれるから
誰かに書かされた人生に 縛られてはいけないな

波の音が静かな島の夜 陽に輝く島の海
人は自分の弱さにナルシストだから
少しネガティブな自分を愛でるけど
その弱さに酔いすぎてもいけないな
素直さと弱さは似て非なるものだから

そろそろ自分でも気づいているでしょう?
君なら 今なら もう少し笑顔になれるから
自分で自分の物語を書いてみなくちゃな
いつの日か叩いた扉のその先が
ハッピーエンドで終わる物語の始まりでありますように
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