2023年1月9日月曜日

『しんねん』

年末にフェイスブックにて、東北で役者をやっている予備校時代の同級生の投稿の書き出しに目がとまった。

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『実は今年、本厄の年でした 笑
「役者は役が落ちるから厄祓いはしないのよ!」
と教えていただき
「え!本当ですか?それならばしないよ、しないからねぇー(怖)」
と思った2022年。』

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と書いてあった。

なるほど。

日本語の言葉が持つ「音」とは不思議なもので、例えば、

「えん」は、“縁”や“円”や“宴”や“苑”。

「しん」は、“神”や“心”や“真”や“信”。

みたいに、同じ「おと」を持つ字は深いところで同じような意味をもつ。

深いところで同じ意味を持つ故に、浮かび上がる際に、

「えん」は近づきすぎて“怨”になることもあるし、

「しん」は想い過ぎて“辛”になることもある。

じゃあ、“厄”は何だろうと考えると、ふと思った。


なるほど。“厄年”は“役年”か。

厄年の人はその年に“役割”が与えられる年かもしれない。

新しく役割を与えられるということは、当然、慣れないことに頭抱えたり、上手くいかないことに嘆いたり、分からないことで悩んだり。なんとも言えない不安もある。

そんな様々な“躓き”が多い年になる。
むしろ、敢えて“躓き”が用意されている年なのかもしれない。

躓きが多い故に“役年”は“厄年”とされてしまっているが、この用意された多くの“躓き”にしっかりと躓いて、そして乗り越える。
そんな一年を過ごすと、この一年は確実に成長する年になる。

“厄年”とはチャレンジとチャンスの年。


そんなことを書いている僕は、3年後に本厄を迎える。


つまり、同い年生まれの3年後は“本厄”であり“本役”を貰う年。

きっと、そういう事かもしれない。。
(3年以内には戻ってきて欲しいな)


想う君へ。

去る君へ。
どちらへも、全力で応援しています☀
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2021年1月4日月曜日

『ありのまま かりのまま』


光よりも音から先に感じはじめる
暗闇で狭いけど、不安はなく安心する
何度か手足を動かしてみるものの
まだ上手く動かせないや

光を感じると自分の声が聞こえてきた
明るくて広いけど、安心よりも不安が多い
何度も何度も叫んでみるものの
まだ上手く伝えきれないや

ありのまま かりのまま
“自分”って誰かを知らぬまま
そのまんまの素直さを
次第に見つけはじめる時が今

生まれた時から何か欠けている
君と僕とで少し違うから、だから自然と横にいる
何度か向き合ってみるものの
やっぱりまだ目は見れないや

人と会うと欠けたところが分かってくる
右と左で少し違うから、どちらも無い物ねだりをしているよ
互いの違いに触れてみると
同じ想いのアツさに気がつくさ

ありのまま かりのまま
“愛”って心に触れぬまま
色も形も違う温もりでも
同じような優しさで満ちているよ

自由って何かを自問している
誰かを思い通りにしようとしていると、寂しさだけが溢れるよ
自分自身への不自由さと向き合うと
誰かの不自由さにも向き合える

不自由って何かを自問する
誰も思い通りに出来ないと分かったら、愛情だけが溢れるよ
自分自身と自由について語らえば
誰かの自由の声も聞こえてくる

ありのまま かりのまま
“豊かさ”って何かを見つめると
人と人、人と自然、人とモノ
この星の全ての存在との関係性が見えてくる

ありのまま かりのまま
“存在”って何かを問うたびに
人は再び生まれるよ
目指す明日を見つけるために
人は互いに想えるよ
笑顔の君に会うために
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『太陽と月の島物語』


其々の想い募らせて 渡ってきたよ嘉する島

波に心も身体も揺られて 見えてきた赤瓦
踏みしめたタイミングは違えども
身を宿したのは同じ場所

月日が経てば 歩み寄る
其々の色の生糸で 次第に絡みゆく
見えてたもの その違いを確かめる
見えてなかったもの その想いを噛みしめる

青空広がる島の空 雲の白さに心後ろめたい
人は自分の弱さにナルシストだから
“弱くていいよ”なんて歌うラブソングに
心浸り目を閉じて 静かに身を委ねる

度々の嵐訪れて 変わりゆく島の輪郭
草木も気持ちも風に吹かれて 咲き終わる島の花
見上げたタイミングは違えども
広がる同じ空の下

星空眩い島の夜 満ちる月夜に心満ち足りない
人は自分の弱さにナルシストだから
“そのままでいいよ”なんて撫でる掌に
心浸り目を閉じて 静かに身を委ねる

弱さを経てない強さは無いけれど
弱さを経てなお弱いままではいけないな
そろそろ自分でも気付いているでしょう?
君なら 今なら もう少し強くなれるから
誰かに書かされた人生に 縛られてはいけないな

波の音が静かな島の夜 陽に輝く島の海
人は自分の弱さにナルシストだから
少しネガティブな自分を愛でるけど
その弱さに酔いすぎてもいけないな
素直さと弱さは似て非なるものだから

そろそろ自分でも気づいているでしょう?
君なら 今なら もう少し笑顔になれるから
自分で自分の物語を書いてみなくちゃな
いつの日か叩いた扉のその先が
ハッピーエンドで終わる物語の始まりでありますように
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2018年10月30日火曜日

『サンニン』










うりずんの始まりに心踊らせ
梅雨の湿気も抱いたまま
足下に咲いた月桃の花

夏の空に目を奪われて
夏の海に匂い誘われて
夏の花に気がつかぬまま

満ちる月夜に心踊らせ
星の光を遮るままに
夜空に咲いた大輪の花

夏の歌に喉を震わせて
夏の舞に心踊らせて
夏の君に気を向けぬまま


島を訪れるカジフチに
咲いた気持ちに気がつかぬまま
紛れて散りゆく月桃の花

秋の風に足を止めて
秋の囁きに気がつかぬふり
秋の君に気を向けたまま

秋の月夜に空を仰いで
星の光が流れぬままに
紛れて散りゆく月桃の花
地に垂れゆく月桃の種

季節を跨いだその先に
再び来るかな島の夏
秋の種が芽を出して
再び咲くかな月桃の花









2017年11月22日水曜日

「サイドミラー越しの朝焼け」



ふと立ち止まると振り返る。
想い出されるのは、良き日かな。悔やんだ日かな。

ふと振り返ると押し寄せる。
そんな隙を自分自身に作らないように。
そんな暇を自分自身に与えないように。
人は止まらず歩みつづける。

美化されたあの日やあの人も、
責めても責めたりないあの事やあの言葉も、

間違いのない自分の中の足跡で。

過ぎ去った今と今とが
未だ見ぬ自分自身となる。

1日の始まりをサイドミラー越しに見る。

あの日の自分を見捨てるな。
この日の自分を裏切るな。


全ては1つである。。






2017年11月21日火曜日

「和気藹々(waki-aiai)」


インテリアデザイナーであるタイ人の友人から約3年前にタイ・バンコクにオープンする日本食レストランに飾られる日本語の文字のデザインを依頼されました。
そのデザインがこの3年間の間で紆余曲折を経てやっと日の目を見たことをお知らせ致します。

書かせてもらった文字は『和気藹々(waki-aiai)』。

筆で書かれたような“和気藹々”の「和」と「藹」の文字から飛び跳ねたインクがタイ地図と日本地図になっております。

タイ・バンコクにある日本食レストラン。そこにはタイの人々も訪れれば、観光で来る日本や外国の人々、もしかしたらタイに住む日本の人たちも日本を懐かしみながら食事をするかもしれない。
そんな人たちが和やかに食事をして関わってほしい。
そんな気持ちを文字にしました。

インテリアのデザインはタイ人の友人でありジョブパートナーでもある Teekawat Veerasettakul です。
Teaさん、ご依頼ありがとうございます!

タイ・バンコクに旅行の際には是非、日本食レストラン『竹亭(Taketei)』でお食事してみては如何でしょうか。


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About three years ago, I was asked design of japanese character. In order to display in japanese restaurant in Thai-bankhok. Its design realized.

Its character is “和気藹々(waki-aiai)”.

Jump ink of 「和(wa)」and 「藹(ai)」 has become Thai map and Japanese map.

I think , Various people will come this restaurant. Thai people , Japanese people and other country people. I hope various people spend a good time in this restaurant.
I include my feeling in this character.

This japanese restaurant TAKETEI interior design by Teekawat Veerasettakul.
He is my best friend and job partner.
Thank you so much Pee Tea my bro.
His design company name is “Teek Interior Design”.


Everyone , when if you go Bangkhok. Please go to 竹亭(Taketei) .
I wanna go !
竹亭(Taketei)'s information.


























2017年9月16日土曜日

「雨の日の駐車スペース」



あれは2011年。まだ大学生で、スーパーでアルバイトをしていた時の話。
スーパーの駐車場の一角にある身障者用の駐車スペースを眺めていてずっと違和感があった。

はっ!と気がついたのが、
「ここはバリアフリーになっていない」
ということだった。

そう、屋根が架かってなかった。

車椅子の人は雨の日に買い物に来れない。
これではいけない!と、アルバイトの身分云々など関係なく、強い使命感の下、勤務先のスーパーの社長へなんとか想いを伝えて実現してもらった。


(当時、その状況を綴ったブログ→http://aar.art-it.asia/u/tTOYOSAKI/KU5mG187prSsPFgcyD2q/?art-it-aar=d3cd0bdb34cfded643772b53faa3f4d3


今も、サンエーこじゃ食品館には屋根の架かった身障者用の駐車スペースがあります。


↓下記のブログを書いた人と同じくらい困っている人が、1人でも、この身障者用の駐車スペースで少しでも豊かな生活がおくれてもらえてたら。と、あれから6年間、今もずっと想っている。そして、そんな豊かな生活を創り出すのが「建築」だと想っている。。





[とある車椅子の方のブログ]https://ameblo.jp/itsumi-miracle-life/entry-12307898232.html